NEWS

2025.10.31

カーボンニュートラル加速化に向けた講演会開催報告(秋田商工会議所、秋田風作戦共催)

― 安全と経済性の両立を見据えた水素・再エネ推進の今 ―

あきた次世代エネルギーコンソーシアム(ANEC)は、令和7年10月31日、秋田商工会議所・あきた次世代エネルギーコンソーシアム・秋田風作戦共催で講演会を開催しました。
今回は、高圧ガス保安協会(KHK)より専門家をお招きし、「水素・アンモニア・CCSに関する政策と高圧ガス保安協会の取組み」と題して、ご講演いただきました。
会場には県内エネルギー関連事業者、自治体関係者など多くの方が参加し、活発な意見交換が行われました。

講演会次第はコチラ

 

講演概要

講師は、一般財団法人 高圧ガス保安協会(KHK)理事  戸邉千広氏。
日本国内における水素社会実現に向けた安全規制の最新動向や、国際的な制度調和の課題について詳しく説明されました。

特に、「安全規制」と「経済性」の両立というテーマに焦点を当て、

「安全を最優先しながらも、過度な規制による技術・産業の硬直化を防ぐことが重要。
事故のない社会を前提に、柔軟かつ現実的な制度づくりを進めていく必要がある」
と述べ、参加者の共感を集めました。

 

質疑応答

講演後には、参加者から具体的な質問が寄せられました。

質問 あきた次世代エネルギーコンソーシアム 幹事長 三國 晋一郎

韓国では202510月に政府組織再編が行われ、「気候エネルギー政策室」と「エネルギー転換政策室」に再構成されたと伺いました。
一時停止となったCHPS(グリーン水素発電義務化)の動向を見るに、これは政権交代による一時的な停止なのか、それとも政策の方向転換と見るべきでしょうか。

回答 高圧ガス保安協会・戸邊氏

ご指摘の通り、韓国では環境・通商関連の部署再編があり、再エネ・水素関連分野が産業通商資源部から環境部門へ移管されたと認識しています。
私の理解では、むしろ新政権は再エネ・グリーン分野に一層注力する方向性を示しており、停滞ではなく体制整備の過程にあると見ています。
なお、韓国エネルギー安全公社(KGS)も組織再編の影響を受け、一部の協議が延期となっていますが、推進力自体は強まっている印象です。

質問 同・理事 遠田幸生

水素などの新エネルギー分野では、安全確保とコスト抑制が相反しがちです。
経済性を維持しつつ安全規制を徹底するための考え方を教えてください。

回答 高圧ガス保安協会・戸邊氏

安全と経済性は確かにトレードオフの関係にありますが、
リスクベースの考え方を取り入れることで、過剰な規制ではなく「科学的根拠に基づいた最適化」が可能になります。
実際、国際規格との整合を図ることで、輸入機器の再認証負担を減らすなど、制度的な合理化も進めています。

関連情報提供:秋田中央地域再生可能エネルギー関連産業振興協議会より

講演会の終盤では、秋田中央地域再生可能エネルギー関連産業振興協議会より、今後の取り組みについて情報提供がありました。

同協議会は、秋田市・大潟村・潟上市・三種町および商工団体が連携し、
洋上風力発電を軸に地域産業・観光の振興を目指す組織です。

115日には、

・第1部:産業ツーリズムによる交流人口拡大

・第2部:洋上風力発電関連産業への参入支援をテーマとしたセミナーを開催予定との報告がありました。

また、秋田商工会議所エネルギー部会との協賛により、来年3月には九州地方への視察ツアーも企画中です。

おわりに

本講演会を通じ、参加者は水素・アンモニアをはじめとする次世代エネルギー分野における「安全確保」と「産業競争力」の両立に向けた課題と展望を共有しました。
あきた次世代エネルギーコンソーシアムでは、今後も行政・企業・研究機関との連携を強化し、地域から脱炭素社会の実現をリードしてまいります。

APPLICATION

入会申し込みフォーム

あきた次世代エネルギーコンソーシアムでは、本会の主旨に賛同しともに活動していく会員を募集しています。
会員として入会を希望される方は、下記より手続きをお願いします。

詳しくはこちら