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2024.03.13

『第2回ANEC勉強会(講演会)』

 

第2回ANEC 勉強会を開催しました

 2024 年1 月19 日(金)17 時半より、秋田キャッスルホテル4 階放光の間にて、「第2 回ANEC 勉強会」を開催しました。会員企業様から代表の方、67 名にご参加いただきました。第1 回目の勉強会より多く方のご参会を
いただきました。

 

 

■挨拶

ANEC 会長
秋田大学理工学部システムデザイン工学科
教授浜岡秀勝

 

「はじめに、1 月1 日の能登半島地震にて被災された方々にお見舞いを申し上げます。私は土木の分野におりますので、地震においてのインフラに対し、もっと被害を最小限に抑えることができなかったのかと考えましたし、次世代エネルギーを使用出来たらもっと早く復興できるのではないかと思うところがありました。今回の講演会では、皆さまとたくさんの知識を吸収し、また、たくさんのご意見をいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。」

 

 

■講演会

テーマ『IHI グループのアンモニアバリューチェーン構築の取り組み及び秋田県アンモニア製造に関する課題・問題点(仮定)について』
ゲスト 株式会社IHI 事業開発統括本部アンモニアバリューチェーンプロジェクト部 バリューチェーングループ主査成野秀一氏

 講演会では、株式会社IHI 事業開発統括本部アンモニアバリューチェーンプロジェクト部バリューチェーングループ主査成野秀一氏より、『IHI グループのアンモニアバリューチェーン構築の取り組み、及び秋田県アンモニア製造に関する課題・問題点(仮定)について』を資料に添ってお話いただきました。
 水素キャリアとしてのアンモニアの利点をご説明の後、IHI のアンモニア・バリューチェーン構築に向けた取り組みについて、需要と供給のバランスの最適化を図解とともに分かりやすく解説していただいました。
 また、「グリーンアンモニア製造技術開発への取組み」や「グリーンアンモニア製造・販売事業への取組み」等のプレスリリースをご紹介があり、現在燃料クリーンアンモニアを輸入する上で、受入れ可能な大型低温タンクは3 か所のみになり、今後受入れ拠点の整備が必要だということを日本地図の場所を示しながら説明し、IHIは5 拠点の整備計画に参加しているということでした。
 最後に、秋田県のアンモニア製造に関する課題・問題点(仮定)を電気料金の現状の具体的な数字を示されながら説明され、海外の安価な自然再生エネルギー由来のグリーンアンモニアとの経済性比較と、秋田県のみならず、周辺地域の産業におけるアンモニア需要の確保と時期についてのお考えを述べられました。

 

 

■質疑・応答

 質疑応答では、最初に、三国商事株式会社代表取締役社長三國晋一郎が挙手し、アンモニアの貯蔵期間について、またアンモニアを合成する技術についての2 点質問しました。成野氏はアンモニアの沸点の違い等から貯蔵期間が長期間できると考えられると述べられました。また、水と窒素からCO₂フリーアンモニアを直接合成する技術開発を開始したことを、各大学とともに事業を始め、アンモニア合成を行う際の機器構成やプロセス全体におけるアンモニア合成効率を検討しているとご説明いただきました。

 次に、秋田県産業技術センター遠田幸生氏が挙手し、ブルーアンモニアからグリーンアンモニアへの転換のイメージ、製造過程の指標があるのかどうか、また、秋田県の課題としてIHI さんのようなプレーヤーがいないことが挙げられますが、IHI さんは秋田に来る可能性があるのかどうか?と質問されました。これにはブルーとグリーンの使用する側のお話や、秋田県が海上輸送の拠点となる際のコスト面を具体的な数字を示してお答えいただいたり、遠田氏と成野氏のディスカッションが繰り広げられました。

 質疑応答の時間が過ぎたところで、第2 回ANEC 勉強会が閉会となりました。勉強会の後は、同広間にて新年会も開催され、更なる意見交換等の交流がありました。


 勉強会・新年会ともにご参加いただいた会員の皆さま、次回も次世代エネルギーについて実りある勉強会になるよう準備いたします。またのご参加をお待ち申し上げます。

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