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2023.12.26
『第1回ANEC勉強会、活動計画に関する会議』
第1回ANEC勉強会を開催しました
2023年10月10日(火)15時より、秋印㈱ 秋田港営業所(C-PROT)2階会議室にて、「第1回ANEC勉強会、活動計画に関する会議」を開催しました。
会員企業様から代表の方、55名ご参加いただきました。
勉強会の内容
(1)秋田大学プレゼンテーション
■秋田大学大学院理工学部研究科付属革新材料研究センター
准教授 福本倫久 様
第1回勉強会のはじまりは「水素社会に寄与する一連の研究について」と題し、秋田大学 革新材料研究センター 准教授 福本倫久様よりプレゼンテーションがありました。水素製造方法やアルカリ水電解、高効率水素発生電極の作製方法・性能比較、水蒸気からの水素の製造、水素貯蔵・運搬について等、研究結果に基づき、ご説明いただきました。
また、質疑応答の時間を設けると、次々と質問したい方が挙手され、疑問に思ったことなどを質問されていました。
准教授の分かりやすいお応えに、皆さま納得されているようでした。
(2)情報提供
■大日本ダイヤコンサルタント㈱
新領域事業部 環境エネルギー部 事業開発室 主幹 浦瀬勇真様
次に、情報提供のプレゼンテーションがありました。
脱炭素社会の実現に必要不可欠な環境の好循環の実現に向けて、グリーン成長戦略が策定されました。
水素エネルギー等における国の施策に関する補助支援制度やGI基金の説明、既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築FS調査事業などを資料を提示しながら解説されました。
また、余剰電力供給設備に関する検討のまとめでは、既存風車の予想余剰電力+市場調達では、現場の市場価格の推移からも、コスト低減の可能性は低いことや、水素製造設備調査の結果、各メーカーの比較検討も発表されました。
検討の結果、水素利用秋田市内の水素ポテンシャル、事業化検討、事業モデルのイメージも加え、2030年~、2040年~、2050年に向けての将来構想も発表されました。
(3)ANEC活動計画について
あきた次世代エネルギーコンソーシアムの活動計画について「ANEC年間活動スケジュール(案)」が発表されました。
次回の活動は、2024年1月に勉強会(情報提供)と懇親会(新年会)が催されます。
また、4月には秋田商工会議所との連携も検討された勉強会も予定されています。
6月には役員理事会、8月には理事会と総会、10月には視察(水素SC構築事例)のスケジュールになっています。
(4)秋田港–蔚山港協定締結について
■秋田県産業労働部
クリーンエネルギー産業振興課 政策監 田口一郎様
次に、秋田県産業労働部 クリーンエネルギー産業振興課 政策監 田口一郎様より、蔚山港湾公社との覚書について発表されました。
秋田県から示した連携事項の案、そして蔚山港湾公社からの修正提案を示されました。
また、秋田訪問については今年中は日程の関係で難しく、現在方向性について協議中であることなどの情報を共有しました。
(5)県エネルギービジョンロードマップについて
■秋田県産業労働部
クリーンエネルギー産業振興課 北原達様
次に、田口様に変わり北原様より、秋田県の水素に関する取り組みについての発表がありました。
水素社会実現に向けた国の方向性や、水素・アンモニアの現在~2030年、それ以降の国の導入拡大イメージを示されました。
また、秋田県の水素需要の現状を、一定量の水素を利用している事業者を対象としてA社~G社までのスペック・再エネ水素の購入の可能性などをまとめ、当面の需要と必要な電力量等を発表されました。国の動向と秋田県が進む道として、水素政策小委員会等の中間整理資料より抜粋された目標・戦略・GX投資・規制制度等を示し、秋田県が拠点整備対象となるには、地域での需要創出、生産拠点の誘致が課題だと締めくくりました。
質疑・応答
秋田県産業労働部 クリーンエネルギー産業振興課の発表が終わると、すぐに質疑・応答に入りました。
数名の方々から「県エネルギービジョンロードマップについて」のお話をお聞きしたいと思っていたのですが、水素に限定されたお話で大変残念に思ったという意見が出されました。
もっとすべてのエネルギーの可能性について聞きたかったということでした。
この数名方の回答として、秋田県では、再生可能エネルギーを使う事は大変難しいと痛感しているところです。
秋田県沖がCO2貯留敵地ということで、CCS事業を秋田県で実施されるものと認識しております。
CO2の皆さんのご意見もお聞きしながら今後進めていきたいと思います。
様々な課題を検討していきたいと思います、とお応えされました。
また、ここはクローズな勉強会なので、誰にでも調べられるような資料ではなく、熱意が感じられるロードマップ、“ビジョン”を語ってほしいと思いますとの意見には、「余剰電力から地域で再エネ生産を行い、水素・アンモニアの製造を行うことをイメージしています。」とお応えになりました。
最後に「余剰電力は捨てている電気なのだから、安定はしていませんが、ロスしてもいいのではないですか?」という意見に、「制度に問題があるといいますか、」というと「そこは働きかけていきたいところですね」とさらに意見がでてきました。
次回もディスカッションしていきながら、意見交換、情報交換をさらに重ねていきましょうということで、第1回ANEC勉強会が閉会となりました。
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